Catch UP? イベントレポート

横浜ローカルツアーNコース“モードを支える横浜のモノづくり

“横浜ローカルツアー”は、この街ならではの“ひと”や“コト”を紹介するガイドツアー。
身近に気軽に、楽しく横浜を新発見していただくためのコースは、YCCスタッフがテーマ設定を含め企画。
旧くて新しい横浜の魅力を皆様に知っていただきたい!という思いで、
YCCの開館以来、月に約1本のペースで開催しています。

今回は、11月に実施された「Nコース“モードを支える横浜のモノづくり」をご紹介します。

2010年11月27日(土)
ガイド:矢内原充志(ニブロール デザイナー)

横浜は、古くからファッションの街。現在も、高級モードの仕立てを担う工房が点在するなど
ハイファッションを支える高度な技術が息づいています。
横浜をベースに、Nibroll デザイナーとして活躍し、地域型SPA(製造業と小売業の機能を併せ持つ業態)の試み「メイド イン ヨコハマ」プロジェクトにも取り組んでいる矢内原充志さんを案内役に、横浜の服飾工場を訪問。モノづくりの現場を見学し、矢内原さんによる横浜の服飾産業の変遷と現状の解説を交えながら、「地域におけるモノづくり」の展望を探りました。

行   程
横浜市南区井土ケ谷(京急線・井土ケ谷駅前) 集合
 
  • ・プリント工場「葉山」
  • ・縫製工場「マイソーイング」
  • ・「blandass」
  • ・「スタジオニブロール」
  • ・イタリアンカフェチキチキ」(吉田町)にて
    ガイドの矢内原さんと参加者のトークタイム




ツアーレポート

横浜にアトリエを構え、ファッションデザイナーとして、そして舞台芸術の衣装デザイナーとして活動する 矢内原充志さんが今回のツアーの案内役。
矢内原さんによれば、横浜には市内各区に、有名デザイナーのプレタポルテなどを手掛ける服飾工房が点在し、 高度な技術で日本のファッション業界を支えているそうです。横浜で服作りに携わる矢内原さんならではの視点を交えながら、南区井土ヶ谷で今も営業を続ける2つの服飾工場を見学しました。

横浜の下町情緒がいまも残る南区井土ヶ谷。
参加者の皆さんと徒歩で移動します。





一つ目の目的地  プリント工場:葉山さん

シルクスクリーンの技術を実演していただきました。

矢内原さんのブランド“ニブロール”のテキスタイルパターンもストックされています。



2軒目:縫製工場「マイソーイング」

室内にはミシン。テキスタイルや糸がところ狭しと積まれています。


マイソーイング社長と。

かつてはたくさんあった縫製工場も、現在は数少なくなっているとのこと。
縫製の技術者も、高度な技術が必要とされるうえに、なり手も少なく、人材育成が難しくなっているそうです。


矢内原さんと親交のある小林晴夫さんが主宰する「blanclass」を訪問。
かつての現代美術の私塾「Bゼミ」(現代美術の学習システム)のスペースで、
「Bゼミ」の運営にも関わっていた小林さんが運営なさっています。



こんな何気ない住宅地に芸術を発信する場が 潜んでいることに、
参加者のみなさんも 驚いていました。

かつて熱い議論が交わされたBゼミ。今もアーティスティックな雰囲気が漂っています。

黄金町にある「スタジオニブロール」に立ち寄る。
ここから矢内原さんのクリエイションが生まれています。

黄金町にある「スタジオニブロール」に立ち寄る。
ここから矢内原さんのクリエイションが生まれています。


最後は、吉田町にある「イタリアンカフェ・チキチキ」にて、
カフェ専属のパティシエさんによるデザートを楽しみながらトークタイム。
矢内原さんの地域型SPAへの思い、参加者の皆さんの感想などが交わされました。

横浜ローカルツアーは、さまざまなテーマで,定期的に開催されています。
ぜひチェックしてみてください。
http://www.yaf.or.jp/ycc/project/2009/10/project5.php

著者プロフィール

矢内原充志[やないはら みつし](建築家)

桑沢デザイン研究所ドレスデザイン科卒。
(有)スタジオニブロール代表取締役。97年アートグループ「Nibroll(ニブロール)」に参加、現在に至るまで衣裳兼アートディレクターとして全作品に携わる。
2001年ファッションブランド「Nibroll about street」設立。 2002~2007東京コレクションにてショーを発表。
舞台衣装家として世界中を飛び回る傍ら、国内では様々なプロジェクトのアートディレクターとしても活動している。
また、服飾デザインのみならず美術館で絵画やインスタレーションを発表する等、美術家としての側面もある。

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