Catch UP? イベントレポート

TPAMiY2011事務局スタッフ日記
“国際舞台芸術ミーティングin横浜 /TPAM in Yokohama”
(2011年2月16日~2月20日開催)

 過去14回開催した「芸術見本市(TPAM)」が「Market」から「Meeting」に生まれ変わり、 国際都市・横浜で「国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM in Yokohama)」として再始動。 アーティスト、プロデューサー、フェスティバル・ディレクターなどの新しい出会いの中から生まれる 同時代的舞台芸術の率直な創造現場の模様を、事務局を務めたスタッフが日記形式で、準備期間から振り返ります。  (TPAM in YOKOHAMA http://www.tpam.or.jp/)

*IETMとは‥コンンテンポラリー・パフォーミング・アーツに特化した会員ネットワークで、500近い団体と個人が加盟していて、欧州各地の都市で年2回開催される「総会」の他に、さまざまな場所でサテライト・ミーティングを実施しています。2008年にTPAMが招致した東京でのサテライト・ミーティングは多くの新しい出会いの場となりました。今回の横浜でのサテライト・ミーティングでは、アジアや中東からも舞台芸術関係者が参加、よりグローバルなネットワーク形成を目指しました。

2月14日

TPAM in Yokohama 2011に先だってIETMサテライト・ミーティング*が始まる。

 

 

 


IETMサテライト・ミーティングでは、11のプログラムやセミナーを実施。文化状況や経済状況は国によって異なるものの、IETMで交わされるさまざまな会話や議論を通し、実は共通した問題や課題を抱えていることがわかったり、さまざまな発見があります。基本言語は英語ですが、必ずしも全員がネイティブ・スピーカーではありません。けれど、ここではそれよりも「話す」という積極的な姿勢の方が大事で、英語の出来不出来が問われるようなことはほとんどないと言えるでしょう。むしろ語学力も含めて、参加者それぞれのバックグラウンドをぶつけていくことに意義があります。TPAMが「From Market to Meeting」というメッセージを掲げたのも、こういった積極的なもっととっていこうという意識の表れでもあります。

アーティストからの視点、劇場からの視点、制作者からの視点などなど、飛び交う情報量は大変なものです。でも、ここで話し合われたことを参加者がそれぞれの現場に持ち帰って実践をする。そしてまた、世界の何処かで話をする。そのくり返しで、ネットワークが広がっていきます。

 

IETMサテライト・ミーティングの詳しい内容についてはこちら

期間中は時間も非常にタイト。IETMの参加者は旅慣れているとはいえ、いきなり美味しい食事にありつけないかもしれない。そんな心配から、80*80カフェのオリジナル弁当が登場。会場内で販売されました。パスでドリンクのディスカウントもついてきます。セミナー会場のヨコハマ創造都市センターの3Fスペースや1Fホールはいろんな国籍の人で一杯。

 


2月16日

2月16日からいよいよTPAMが始動。神奈川芸術劇場〈KAAT〉で上演されるTPAMディレクションと海外ショーケースの一部をはじめ、いよいよ複数の会場が動き始める。YCCに統一されていた臨時の事務局も複数体制に。ここでは是非大活躍だったボランティアスタッフの皆さんについてご紹介をしたいと思います。


今回のTPAMでは、総勢70名のボランティアスタッフが参加。各会場で大活躍でした。受付・お客様の誘導・警備・買い物などなど、この手の催事にはいろいろな作業がつきもの。いろいろなタイプの、いろいろなバックグランドを持った方が集まってくださいました。この記事の写真の一部もボランティアスタッフによるレコーディング・チームによるものです。

BankART Studio NYKでは、全館をTPAMの関連事業として使用させていただきましたが、フラッグや切り文字などを使って会場をTPAM色にしていきます。切り文字は、貼る場所も含めて、みんなで相談しながら作業していきます。

前回のTPAMと比較すると、会場数が激増している分、作業量も膨大に増えています。それを事務局スタッフだけで追っていくのは不可能。ボランティアスタッフも、プロダクションやクリエーションのメンバーとして積極的に関わってくれるからこそ、TPAMは成り立っています。ここでは、きっとどんな才能も役に立つと言えるでしょう(働き者ならね!)。もちろん時間に空きがあれば公演を観てもらったり、セミナーに参加していただいたり、夜はパーティーだったり!舞台芸術は、アーティストが作る作品なしにはあり得ないものですが、その作品を伝えていくという重要な作業があります。TPAMは、アーティストはもちろんですが、彼ら彼女らと協働するスタッフ達(プロデューサーや制作者とも呼ばれます)に焦点を当てた催事でもあります。ボランティアスタッフの中には、普段は、舞台や芸術文化について学んでいる方も多く、そういった方が「観客」とは違った目線で、舞台芸術やこういった催事に触れるというのは、とても貴重なことだと思います。今回参加してくださった皆さんが、その実感と実績をそれぞれの現場に持ち帰って育てていってくれれば、きっと横浜における芸術文化を支える土壌も、もっと豊かになっていくことでしょう。そしてぜひ、次回のTPAMiY2012でお会いしましょう!

 


TPAMiYは、多様化する先端的舞台芸術を、さまざまな形で紹介することを目的に、創造界隈をはじめとする、日本を代表するといっていいいくつもの劇場や文化施設の御協力によって実現しました。クリエイティブ・シティ構想が掲げる「アーティストやクリエイターが集まる街」というメッセージには、アートやクリエーションに関わるさまざまな人材の集積という意味もこめられているはずです。TPAMという催事に特性を活かして、舞台芸術に関わるさまざまな人たちと一緒に、横浜という芸術文化都市のさらなる豊饒に向かって行きたいと思っています。来年へのスタートはすでに切られているのです!




著者プロフィール

佐藤 道元[さとう みちもと]
国際舞台芸術交流センター/TPAMiY(国際舞台芸術ミーティングin横浜)事務局 [メール])

ページトップへ戻る